HTML ファイルをアップロードしたのに、リンクを開くとページではなく HTML コードの画面(<!DOCTYPE html>、<div> など)が表示される——この原因はほぼ確実にホスティングサービス側ではなく、ファイル自体にあります。Word / WPS の「Web ページとして保存」 で作られたファイルです。
このケースは 2 通りあり、どちらもページを壊します。
| Word でやったこと | Word が実際に行ったこと | リンクで表示されるもの |
|---|---|---|
| HTML のソースを Word に貼り付け、「Web ページとして保存」 | ソースを ただのテキスト として扱い、<!DOCTYPE html> にエスケープして本文に入れた |
ソースのテキストだけ。ページは表示されない |
| Word で文書を作り、「Web ページとして保存」 | Word のレイアウトを保ち、mso-* のようなコードを大量に生成した |
表示はされるが、スタイルが崩れ、画像が欠ける |
原因はどちらも同じです。Word は文書エディタであり、コードエディタではありません。 Word は HTML を「レイアウトすべき文書の内容」として扱い、ブラウザに渡す「ページ構造」としては扱いません。
幸いなことに、プログラミングの知識は必要ありません。 ファイルを AI ツールに渡して、本物の HTML ファイルを返してもらえば解決します。以下が手順のすべてです。
ステップ 1:ファイルを AI ツールに渡す
- ファイルをアップロードできる AI ツールを開く(スマホアプリでもブラウザでも、いずれも無料枠あり):
- ChatGPT
- Claude
- Gemini
- Microsoft Copilot
- サインアップ / ログイン(メールアドレスまたは電話番号、1 分ほど)。
- チャット欄で 「+」/ クリップ /「ファイルをアップロード」 のアイコンをタップし、Word から書き出した
.htmlファイルを選びます。100KB 前後のファイルなら、どのツールでも問題なく扱えます。
コツ:ファイルの中身をテキストとして貼り付けるのではなく、ファイルそのものをアップロードしてください。AI が正しく読めるのはその場合だけです。
ステップ 2:次のプロンプトを送る
状況に合うほうを選び、ブロックごとコピーして送ってください(やるべきことが書かれているので、追記は不要です)。
ケース 1:リンクにコードだけが表示される(ソースがテキスト化された)
このファイルは Word / WPS の「Web ページとして保存」で書き出されました。HTML のソースがただのテキストとして扱われ、本文の中でエスケープされた状態(
<!DOCTYPE html>や<div>という文字列)になっています。次の作業をお願いします。
- 本文中のエスケープされた HTML ソースを見つけてアンエスケープする(
<を<に、>を>に、&を&に戻す)- ブラウザで表示できる完全な HTML ファイル 1 つに復元する(
<!DOCTYPE html>から</html>まで)- Word 独自のレイアウト・スタイル・コメント(
StartFragment、mso-*など)を削除する- 元の
<style>と<script>の中身はそのまま残す出力は完全な
.htmlファイル 1 つだけにしてください。
ケース 2:Word 文書があり、共有できるページにしたい
これは Word 文書から書き出したウェブページです。すっきりとしたモダンな HTML ページに変換してください。
- Word のレイアウト用コード(
mso-*、<o:p>、条件付きコメントなど)をすべて削除する- 文書の構造(見出し、段落、リスト、表、画像の位置)は保持する
- スマートフォンでも読みやすいレスポンシブなスタイルを、システムフォントを使って付ける
- 画像が欠けている場合は、もともとあった位置に印を付ける
出力は完全な
.htmlファイル 1 つだけにしてください。
AI が「ファイルが見えない」と答えた場合は、こう返してください。「ファイルはアップロード済みです。上記のとおり処理して、完全な .html ファイルだけを出力してください。」
ステップ 3:AI の回答を確認する
正しい回答は HTML コード 1 ブロックです:
<!DOCTYPE html>で始まり</html>で終わります。断片しか返ってこない、あるいは説明文が大量に付いてくる場合は、こう返します。
完全な .html コードだけを、
<!DOCTYPE html>から</html>まで、説明なしで出力してください。「このファイルは扱えない」と言われたら、別のツールを試してください。アップロードされたファイルの解析精度はツールによって差があります。
ステップ 4:結果を .html ファイルとして保存する
ここでつまずく人が多いところです。次のように進めてください。
パソコン(おすすめ)
- コードブロックの 「コピー」ボタン を押します(または全体を選択してコピー)。
- メモ帳(Windows)または テキストエディット(macOS — 先に「フォーマット → 標準テキストにする」に切り替え)を開きます。
- コードを貼り付け、「名前を付けて保存」を選びます。
- ファイル名:
my-page.html(.htmlの拡張子が重要です) - ファイルの種類:すべてのファイル(
.txtを選ばない) - 文字コード:UTF-8
- ファイル名:
- ⚠️ Word / WPS で開いて保存し直すのは厳禁です。 Word のウェブページに戻ってしまい、振り出しに戻ります。
スマートフォン
- AI ツールによっては回答を「エクスポート / ダウンロード」できます。
.htmlとして書き出せるならそれが一番簡単です。 - できない場合はテキストエディタアプリで新規ファイルを作り、コードを貼り付けて
.htmlとして保存します。
ステップ 5:アップロード前に確認する
- 保存した
.htmlファイルをダブルクリック(またはタップ)します。コードではなく ウェブページ が表示されるはずです。 - 画像やスタイルが正しく表示されるか確認します。
- 問題なければ SharingHTML にアップロードし、発行されたリンクを開いてもう一度確認します。
画像やスタイルがまだ欠ける場合は別の問題です。ページがローカルの画像 / CSS / JS を参照しており、それらがアップロードされていません。『複数ファイルを 1 つの HTML ファイルにまとめる方法』に書かれているとおり、AI にそれらのリソースを 1 ファイルに埋め込んでもらってください。
FAQ
Word の「Web ページとして保存」で作ったファイルのリンクで、生の HTML コードが表示されるのはなぜ?
Word は HTML をコードとして扱わないためです。ソースを Word に貼り付けると、<div> のような内容はただのテキストになり、本文の中で <div> としてエスケープされます。ブラウザから見るとページ構造ではなく 1 段落のテキストなので、ソースをそのまま表示するしかありません。
Word から書き出した HTML を AI で直すときのプロンプトは?
4 つの指示で足ります。本文中のエスケープされた HTML ソースを見つけてアンエスケープする、完全で表示可能な HTML ファイル 1 つに復元する、Word のレイアウト用コード(mso-*、StartFragment など)を削除する、元の <style> / <script> の中身はそのまま残す。最後に「出力は完全な .html ファイル 1 つだけ」と添えると、余計な説明が入りません。上のステップ 2 のプロンプトはそのままコピーできます。
AI の回答を、アップロードできる .html ファイルにするには?
AI が出力したコード全体をコピーし、メモ帳(Windows)またはテキストエディット(macOS — 先に標準テキストに切り替え)に貼り付け、「名前を付けて保存」で、ファイル名を .html で終わる名前にし、ファイルの種類は「すべてのファイル」、文字コードは UTF-8 を選びます。AI に .html ファイルとしてエクスポートさせてダウンロードする方法でも構いません。⚠️ Word / WPS で開いて保存し直すと、Word のウェブページに戻ってしまいます。
Word 文書(HTML ソースではないもの)を共有できるページにするには?
Word / WPS の「Web ページとして保存」でも HTML はすぐに作れますが、レイアウト用コードが大量に付いてきてローカルの画像フォルダにも依存するため、結果は安定しません。文書の内容を AI ツールに渡し、すっきりとしたレスポンシブな HTML ファイルにしてもらってからアップロードするほうが確実です(上のケース 2 のプロンプトを使ってください)。
まとめ
リンクにコードだけが表示される、あるいはレイアウトが崩れている場合は、まずファイルが Word / WPS の「Web ページとして保存」で作られたものかどうかを確認してください。 Word は文書を書くのには優れていますが、ホスティングする HTML を作る道具としては適していません。
AI ツール(ChatGPT、Claude、Gemini、Copilot)に内容を本物の自己完結した HTML ファイルに戻してもらい、ローカルで確認してからアップロードすれば、リンクは普通のウェブページとして表示されます。